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第26話 宮殿

Author: 月歌
last update publish date: 2025-12-12 21:14:19

宮殿の中は、外観以上に見事な金と青の装飾と彫刻で彩られていた。青が王家の色なのか、金と青が白い壁を美しく彩っている。智也はすばらしい宮殿に思わず見とれてため息をついた。

カインの婚儀を祝してか、いたるところに豪華な花が生けられている。

すっかり智也に存在を忘れ去られていたメアリーが、宮殿の彫刻に魅入られて俄然おしゃべりになっていた。それも下品な饒舌さで。

「すばらしい彫刻だわ。みて、この龍の彫刻の刻み具合。どんな職人が手掛けたのかしら。ああ……想像するだけでもあそこが濡れそうよ。私のペニス棒にこの龍が刻み込んだら、どんなに素敵か。この凹凸……たまらないわ。はぁ……んあっ、モモ猫。後で、ベッドルームでいい事しましょうねぇ」

「はいですにゃ!」

「メアリー、モモに手を出したらあんたの卑猥なペニス棒コレクションを焼くからね。蓮は私の頼みなら何でも聞いてくれる仲だから、彼に魔法で燃やしてもらう」

「や、焼かないで、トモヤ。あれは、私の命も同然なのよ」

「智也お兄ちゃん、メアリーを虐めたらだめにゃ」

——うっ。モモの奴、どこまでメアリーに手懐けられてんだ。

そのモモは、いつもの猫水着の上に可愛
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    「うげー……駄目だ、気持ち悪い。蓮……魔法でつわりを何とかできないか?」智也はぐったりと自室のベッドに横たわっていた。すると妹のモモが涙目になりながら這い上がってきて、彼のお腹の上に馬乗りになった。「死なないでくだしゃい、智也おにーちゃま! モモはしんぱいでしゅーっ!!」「うげぇえ……吐く、吐いちゃうよ。モモ、死にそうになるから……お腹の上に乗らないで……げふっ。」智也の言葉など届いていないのか、モモは馬乗りになったまま泣きじゃくり続けた。 智也は仕方なくモモを抱き上げ、頭を優しく撫でながらベッド脇のソファに座らせた。その様子を見ていた蓮が口を開いた。「つわりを魔法でどうにかしろと言われてもな。妊娠したら起こる自然現象だろ? 魔法で止めることも可能かもしれないが、医学的に問題があるんじゃないか?」「そんなことねー……うげぇ。親戚のお姉さんが妊娠したときは、つわりが酷くて何も食べられなかったから医者から吐き気を抑える薬をもらったって……ぐへっ……らしい。頼むよ、蓮。気持ち悪い……死ぬ……」「わかった。じゃあ女医のギーナに相談して、悪阻を和らげる薬液があるか聞いてくる。それと、モモもギーナに預かってもらうか? またお腹に乗られたら苦しいだろ?」「ううっ……すまない。妹のことはくれぐれもよろしくと、先生に伝えておいてくれ……うげぇ……」(悪いな、モモ猫。お前は可愛い妹なのに……今は正直、ウザい……)智也は心の中で妹に謝りながら、蓮がモモを抱き寄せて瞬間移動で治療院へ消えるのを見送った。 部屋が急に静かになると、途端に寂しさが込み上げ、つわりの苦しさが再び強くなった。智也は布団に潜り込み、蓮の帰りを待った。十数分後、蓮が薬瓶を持って戻ってきた。青白い顔でベッドから顔を覗かせている智也を見て、心配そうに声をかける。「おい、智也。大丈夫か? ギーナに聞いたら、つわりの治療薬はあったぞ。それとモモも預かってもらった。これが薬だ。」「うう……蓮、友情に感謝。」「友情ねぇ……一度はセックスしかけた仲で、友情は成立しないだろ?」蓮はぶつぶつ愚痴を言いながら薬瓶を差し出した。智也は起き上がって受け取り、蓋を開けた瞬間、強烈な悪臭が部屋中に広がった。「うげぇえ、駄目だ……臭いし苦い!! これ以上飲めるか……吐く、絶対吐く!!」智也はヒステリックに

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